今回は手首にある便秘に効くツボをご紹介します。
「便秘の特効穴(「穴(けつ)=ツボ」)」として有名なこのツボは、市販のお灸の本にもよく載っています。「手首のしわの小指側のくぼみ」などと説明されています。
でも、「小指側の・・どのくぼみ?」と迷ってしまい、このツボを正確に見つけられない患者様が意外と多いことに気がつきました・・・。
写真は左手首です(手のひら側を撮影しています)
1. まず、2つの目印を見つけてください。
-骨のでっぱり(A)
-腱(シマ模様のライン。手首を曲げ伸ばしすると、腱が動くのがわかります)
2. 目印が見つかったら、あとは簡単です。
腱の小指側で、骨のでっぱり(A)の真下にあるくぼみがツボです。
赤いシールがついている場所です。見つかりましたか?
このツボの名前は「澤田流神門(さわだりゅうしんもん)」。昭和初期の鍼灸の名人として知られている澤田健先生の名前がついています。腱をまたいだ反対側(青いシールがついているところ)が世界共通の「神門」というツボですが、澤田先生がご自身の臨床経験のなかで赤いシールの位置にも効能を見つけられ、「澤田流」の「神門」と名付けました。
ツボの探し方にはいろいろあって、このように骨のでっぱりや腱を目安にする方法もあります。「お灸の本を買っておうちでやってみたけど、いまいちわからない・・」という方は、ぜひお灸教室へ!
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