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​症例〔動悸〕

当治療室の症例の一部を紹介しています。

同じ病名や症状であっても、効果には個人差があります。

*このページは2022年に追加作成しました。2021年後半以降の症例を掲載しています。​

​症例2 検査では「異常がない」と言われた動悸とめまい

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来院者:30代女性 期間:2021年8月~9月 通院回数:3回 通院頻度:2週間に1回    症状: 3週間前、外出中に貧血様の症状と共に動悸とめまいが起こり、それ以来1週間に数回、朝や日中に動悸が起こっている。コロナ禍での緊張感も続いていた。もともと胃腸の弱い体質。発症時は夏バテ気味で食欲も低下していた。3つの内科にかかるも心電図なども検査では異常がみられないため「体に問題はない」と告げられた。3つ目の内科で処方された漢方薬の服用を始めてから、食欲などは少し回復傾向にあるが、動悸が改善されないため来院された。 施術と経過:  背中に触れると、強い緊張感の感じられる部分があった。そこを緩めることを目的に肘のツボに鍼をした。めまいに対して足のツボに、また全身の緊張を緩めるために頭のツボに鍼をした。胃腸を整えるためにお灸を加えた。 2診目(1週間後) 動悸はほぼ消失し、「気にならなくなっている」。めまいはまだあるけれど、頻度はだいぶ少ない。背中の緊張やめまいに対して、手の甲や腕のツボに鍼をした。胃腸へのお灸も同様。 3診目(3週間後) 動悸とめまいはない。食欲はだいぶ回復しているが、心身が疲れた時は軟便になりがち。動悸とめまいを予防する目的で前回と同様の施術をした。2週間後に別の症状でご来院された時に、動悸とめまいの再発がないことを確認。 まとめ: 複数の内科にかかるも検査で異常がなく、初来院時には「自分がおかしくなってしまったのかと思った」と不安と戸惑いの気持ちを話されていた。発症した時のご様子から、コロナ禍での子育てに対する精神的な緊張感が引き金になっていると考え、上半身に見られる緊張を確認し調整したところ、症状は消失した。

​症例15  検査で「異常がない」複数の症状 めまい、動悸、頭痛、頻尿

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来院者: 30代女性  期間:2022年10月~2023年1月  通院回数:11回 通院頻度:1週間~10日に1回  ​症状: 5か月ほど前から、めまい、動悸、頭痛がある。めまいはふわふわ感。閃輝暗転も起ったため、眼科と脳外科を受診するが検査では異常なし。頭痛は後頭部がズキズキ痛み、最近はすべての鞄に頭痛薬を入れている。加えて、10日ほどまえからの頻尿・残尿感・膀胱痛。泌尿器科での検査では異常なし(来院時は継続中の検査もあったが、のちに「異常なし」)。これらの症状は常時ではないが、「突然」「繰り返し」起こっている。動悸は頻尿やめまいに誘発されることが多い。 心療内科の受診を考えているが、できれば鍼灸で改善したい。当院のサイトで「自分の症状に近いものの改善例を見つけたので」と来院された。事務職で終日座位。肩こりも強い。 ​施術と経過: 首、肩、背中に深い緊張があり、また「鎖骨上部につかえ感がある」。お腹に触れると、冷えはないが、季肋部に固さがある。泌尿器科の検査で異常所見がないとのことから、頻尿については自律神経の乱れも考え、首肩やお腹にある緊張を解き、深い呼吸ができるようにすることを施術方針とした。施術には、手足や骨盤周りのツボを使った。 ​ 2~4診目 初診後より頭痛がない。鎖骨上部のつまり感が消失、みぞおちに軽いつまり感あり。鍼灸を受け始めてから、起床時に「深く眠れた感覚」がある。 5~6診目 頻尿がだいぶ軽い。気にならない日が週の半分以上。 7~9診目 頻尿には波があり、週に3~4日。少しぶり返している。ただし、動悸は誘発されない。この2か月、頭痛はなく鎮痛剤は不要。めまいもほぼなし。(この後、職場を退職された) 10~11診目 頻尿はほぼなく、不安感もない。他の症状もなく元気に過ごせている。 ​まとめ: 頻尿は施術によって改善傾向にあったものの、「不安にならない程度」まで落ち着いたのは、退職後の心身のゆとりができた環境によるところが大きい。しかし、「鍼灸を受け始めた早期から頭痛、めまい、動悸、肩こりなどが大きく軽くなり本当に楽になりました」とのお言葉をいただけたので、症例としてここに報告させていただくことにしました。

​症例21 背中に感じる動悸

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来院者: 30代女性  期間:2023年3月~4月  通院回数:2回 通院頻度:1週間に1回  ​ 症状: 1年ほど前から、緊張したり、ストレスがかかったりする状況で、背中にドキドキするような拍動を感じることがある。その症状が、以前よりも「ちょっとしたこと」で起こるようになり不安を感じている。呼吸も浅いと感じる 。7年ほど前に、不整脈や呼吸の浅さを感じ内科を受診したことがある(治療の必要のない「期外収縮」によるものとの診断)。1年前に2年制の専門学校に入学し、資格試験に向けて勉強中の方。 ​施術と経過: 首肩、背中、おなかを中心に、体に触れて状態を確認した。また問診にて、「首の側面が痛くなることが時々あり、自分でさすっている」という情報を得た。深い呼吸ができるように体を調整する方針で施術をすすめた。 まず、手の甲と足の甲のツボに鍼をして、首の側面を緩めた。続いて、腰に鍼をして首の振り向く動作を改善。最後に、背中の「呼吸」に影響する部位を調整する目的で、肘に鍼をした。 2診目(2日後) 来院時「初回の施術後より、呼吸が深くなり背中の拍動もなくなっています」とのこと。前回と同じ方針で施術をする。 **2診目の2週間後、新学期に入ってからの体調を伺ったところ、呼吸も安定し動悸もなく過ごせているとのご様子を確認できた。 まとめ: 「首の横が痛くなることが時々ある」というお話がヒントになりました。呼吸改善のための調整点は体に複数ありますが、首まわりも重要なチェックポイントの一つです。呼吸が改善されたら、動悸も起らなくなくなりました。

​症例36 ほぼ毎日感じる動悸

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症状: 1年4か月ほど前から動悸がある(コロナワクチン接種の後からだったと思う)。朝の通勤電車や就寝する時など、ほぼ毎日起こる。動悸がとても強い時は吐き気が起こることもある。血圧は正常範囲で、心電図も正常(アプリで測定)なので循環器科の受診はしていない。心療内科を受診するべきなのではと思うが、薬は使いたくない。動悸に鍼灸が有効という記事をインターネットで読んで、検索して当院へ来院された。 来院者:50代女性 期間:2024年1月~2024年1月 通院回数:2回 通院頻度:1週間に1回 施術と経過: 問診にて、動悸の他に、頭痛、メニエール、胃けいれん、など慢性的な症状を複数抱えているとうかがい、上半身に症状が集中しているという印象を受けた。肩こりの自覚も強く、肩だけでなく背中や鎖骨周りにまでコリ感があるという。動悸につながる部位に緊張があることを触診で確認し、それらの過緊張を解くことを目標とした。 まず、肩上部のコリに対して、腰のツボに鍼をした。 次に、背中にある強い緊張を改善するため、頭や肘のツボに鍼をした。 最後に、手や足の甲に鍼をしたのち確認すると、背中の硬さが緩んでいた。 2診目(6日後): この1週間は、ほぼ動悸を感じることなく過ごした。時々「いま動悸があったかな」とかすかに感じる程度だった。 動悸につながる緊張を再度調整しつつ、首肩こりのケアなどをした。 この2週間後に、動悸はその後も落ち着いているという経過をうかがった。 まとめ 肩や背中の過緊張は深い呼吸を妨げてしまうことがある。それらを緩める施術を行ったところ、1年以上感じていた動悸だったが、症状は早期に消失した。

症例について

当治療室の症例の一部を紹介しています。

同じ症状名であっても、改善には個人差があります。

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